日本ガイシは19日、新型蓄電池「亜鉛2次電池」の試作品が完成したと発表した。すでに名古屋市内の本社で製造ラインを増やしており、2020年中にサンプルを出荷する。コスト削減を進めながら20年度中には本格的な生産に入りたい考えだ。
完成したのは、正極にニッケル、負極に亜鉛を採用した電池だ。5年ほど前から開発を進めていた。電解液にアルカリ水溶液を使うため、リチウムイオン電池と比べ燃えにくいとされる。住宅など屋内向け需要を見込んでいる。
10月31日には「米国保険業者安全試験所(UL)」から蓄電池として初の検証マークを獲得した。加熱した場合の耐火性などが実証された。
リチウムイオン電池は可燃性の有機溶媒を電解液として使っているためバッテリーが割れると発火する可能性があった。近年、ゴミ収集車などで火災が相次いでいる。
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