文化庁は17日、金沢の伝統的な金箔の製造技術「縁付(えんつけ)」を含む「伝統建築工匠の技」が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録される見通しとなったと発表した。12月にパリで開かれる政府間委員会で最終決定される。登録されれば石川県では4件目の無形文化遺産となる。
縁付は、金を繰り返し打ち延ばして箔にする製法。柿渋などを染み込ませた紙と薄く延ばした金を交互に重ね、金づちで何度も打ちつける。最終的には厚さ1万分の1ミリメートルまで延ばす。均一に仕上げるには職人の経験が必要になる。2014年には国の選定保存技術として認定された。
縁付による金箔はサイズが大きくでき、つやが良い。器や扇子といった工芸作品に使われるほか、日光東照宮(栃木県日光市)の文化財の保存修理にも採用された。
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