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JFEHD、鉄鋼の利益ゼロに、多角化も険しい回復

2019/11/12 17:48
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JFEホールディングス(HD)は12日、2020年3月期の鉄鋼事業の連結事業利益(国際会計基準)がゼロになると発表した。米中貿易摩擦を背景に世界で鋼材需要が減少、市況の悪化が直撃している。通期の粗鋼生産量は8月時点からさらに下方修正し、期初計画から200万トン減産する。三井E&S系のエンジニアリング事業の買収で多角化も目指すが、本業の回復は容易ではなさそうだ。

「米中貿易摩擦で販売数量が大きく減少している」と話す寺畑副社長

20年3月期の連結事業利益は前期比74%減の600億円を見込む。売上高の7割を占める鉄鋼の不振が大きい。連結で鉄鋼事業のもうけがゼロになるのは、旧川崎製鉄と旧日本鋼管の合併で03年にJFEスチールが設立して以来、初となる。

通期の粗鋼生産量(単独)は2700万トンと期初計画から7%減る。生産トラブルに見舞われた前期比ではプラスだが東南アジアなどの鋼材需要の低迷が大きく、国内拠点で一段の生産調整を余儀なくされる。「固定費などのコスト削減や設備投資の圧縮を進める」(JFEHDの寺畑雅史副社長)。生産拠点の集約は考えていないとした。

一方、エンジニアリング事業の20年3月期の連結事業収益は14%増の230億円を見込む。三井E&SHDからの石油化学プラントエンジニアリング事業の取得でも合意した。取得事業は国内が中心で黒字とみられる。

ただ、鉄鋼の収益が大幅に悪化し、グループの造船事業も赤字が続く。「まずは本業の収益改善が優先される」(アナリスト)とエンジニアリング多角化の効果は足元では限定的との見方が大勢だ。(川上梓)

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