新潟県十日町市は1日、松之山温泉を活用した地熱バイナリー発電所の稼働を9日から予定していると発表した。年間124万キロワット時を発電し、うち70万キロワット時は東京・世田谷の中学校や区民80世帯程度へ2021年度から供給する。
同市は11月に世田谷区と自然エネルギー活用を通じた連携協定を結んでいる。12月から稼働する発電所の電力は、発電事業者の「松之山温泉合同会社 地・EARTH(ジアス)」が東北電力に売電したあと、小売電気事業者のみんな電力(東京・世田谷)が買い取って販売する。電力供給を通じて発電所の見学ツアーや物産品の販売などの交流も狙う。
十日町市は25年度までに年間9000万キロワット時(約2万世帯分)の電力を再生可能エネルギーで創出を目標としている。ジアスの発電事業を含めれば市内の再エネ発電は900万キロワット時ほど。同市の関口芳史市長は「最初の成果とも言えるが、まだ一歩目。他の計画も進めていく」とした。
売電での年間の売上高は約5000万円を見込む。利益はジアスの設立主体でもある松之山温泉合同会社まんま(十日町市)などが地域活性化の財源の一部として活用する。
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