東北電力は30日、原子力規制委員会に女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機の「工事計画認可申請」の3回目の補正書を提出した。今回が最後の提出としていたが、一部書類が間に合わなかった。これを受け、2021年6月までに終えるとしていた規制委への説明期間が先に延びる可能性がある。
3回目の補正書では原子炉圧力容器などの耐震や強度の計算書を含む約1万7000ページを提出した。当初は3回目の補正書で全ての書類がそろうとしていた。耐震や強度の解析などを依頼していたプラントメーカーの作業が新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、遅れた影響が出た。
22年度中とみる安全対策工事の完了時期の変更はない。今回提出できなかった非常用電源設備などの一部補正書の提出スケジュールは現時点で未定。21年6月までに規制委に説明を終えるとしていた工事計画認可の審査日程については、再度「評価中」(東北電)としており、日程は延びる可能性がある。
工事計画が認可されれば、運用面を審査する「保安規定変更認可」や使用前検査の申請の工程に移ることができる。新規制基準施行後に追加された安全対策設備の工事にも着手できる。
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