太陽光発電協会(東京・港)は、2020年7~9月の太陽光パネル国内出荷量が前年同期比約22%減の約128万キロワットだったと発表した。出荷量の半分以上を占める大規模太陽光発電設備(メガソーラー)が落ち込んだほか、住宅向けなども減少した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、設置事業者の営業活動が停滞したことなどが原因とみられる。
住宅向けは約22万キロワットで約18%の減少となった。非住宅向けの出荷量は約22%減の約106万キロワットだった。非住宅向けのうち、オフィスや工場など一般事業向けの太陽光パネル出荷量は約35%減の約31万キロワットだった。あるパネルメーカーの販売担当者は「新型コロナによる景気の悪化で、手元に現金を確保したい中小企業などが太陽光の導入を見送るケースがあった」と話す。
メガソーラーなど500キロワット以上の大型施設向けは約15%減の約75万キロワットだった。
国内で太陽光パネルを販売している34社に対して調査し、27社から回答を得た。海外企業の出荷量は約11%減の約79万キロワット、国内企業は約34%減の約49万キロワットだった。
環境意識の高まりから、太陽光発電の導入量は長期的には拡大する見込みだ。ただ、新型コロナによる経済停滞が続けば、パネル出荷量の減少も続きそうだ。
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