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20年の石油需要、最大の日量930万バレル減 IEA予測

OPEC
2020/4/15 18:48
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【ロンドン=篠崎健太】国際エネルギー機関(IEA)は15日、2020年の世界の石油需要が前年比で日量930万バレル減るとの予測を発表した。通年では過去最大の減少幅となる見通しだ。新型コロナウイルスによる悪影響を織り込み、3月時点の9万バレル減から大きく引き下げた。主要な産油国は協調減産で合意したが、需要の先行き不安から原油価格の低迷に歯止めがかかっていない。

20年の世界石油需要は過去最大の減少幅となる見通し(イラクの油田施設)=ロイター

IEAは4月の石油市場月報で、20年の世界需要を前年比9%減の日量9055万バレルと予測した。2012年以来8年ぶりの低水準となる。新型コロナの感染拡大で世界的に外出や移動の制限措置がとられるなか、ガソリンやジェット燃料などの消費が大きく落ち込む。

3月の世界需要は前年同月比で日量1080万バレル減ったと推計した。4月の減少幅は2900万バレルと、平常時の約3割にあたる記録的な規模に達するとみている。5月は2580万バレル減、6月は1460万バレル減と徐々に持ち直すと予測した。ただ12月時点でも270万バレル減を見込み、年内は前年割れが続く。

石油輸出国機構(OPEC)やロシアなど非加盟の主要産油国は12日、需要の急減に対応し、世界生産の約1割にあたる日量計970万バレルの減産を決めた。IEAは主要20カ国(G20)による減産などの協力も織り込み、5月の世界の石油供給量は日量1200万バレル減ると分析した。経済活動が徐々に正常化に向かうとの前提で「20年後半には需要が供給を上回る」との見通しを掲げた。

ただ新型コロナの感染拡大が続くなか、OPECなどが協調減産に合意後も供給過剰の不安は根強い。米WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物(期近)は14日、約2週間ぶりに一時20ドルを再び割り込んだ。市場では「需要がどこまで戻るか全く見えずリスクを取って買える状況ではない」(ロンドンの原油トレーダー)との声が漏れる。

仏BNPパリバの石油エコノミスト、ハリー・チリンギリアン氏は直近のリポートで「相場が上昇すれば生産者が(値下がりリスクを回避する売り)ヘッジに動くだろう」と指摘し、上値は当面限られるとの見方を示した。世界各地で石油在庫が急速に積み上がっており、市場では貯蔵能力の逼迫も警戒されている。産油国の減産状況を見極めたいとの空気も強く、積極的な買いが入りにくい状況だ。

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