【感染症薬主力】抗HIV薬など感染症薬開発を強化。
講演する大阪大学の坂口志文特任教授(26日、大阪市北区)
日本経済新聞社と日本経済研究センターが主催する「関西経済人・エコノミスト会議」は26日、大阪市内で特別講演・昼食会を開いた。大阪大学免疫学フロンティア研究センターの坂口志文特任教授が「免疫学が開く新たな医療」と題し、免疫の仕組みなどについて講演した。大阪商工会議所の尾崎裕会頭や関西経済同友会の古市健代表幹事、生駒京子代表幹事、塩野義製薬の手代木功社長ら経済人のほか、神戸大学の藤沢正人学長ら産学官の約150人が集まった。
坂口特任教授は新型コロナウイルス感染症にも触れながら、免疫の仕組みと医療への応用について説明した。「免疫は体を守るが、病気も起こす」とし、安全で効果的ながん免疫療法や口から飲むタイプの抗がん剤の可能性についても紹介した。