【トヨタ系】水平対向エンジンと四輪駆動技術が特徴。米市場が主力。
ホンダが発表した新型SUV「ZR-V」(17日午前、東京都港区)
ホンダは17日、多目的スポーツ車(SUV)「ZR-V」を2023年4月に発売すると発表した。車内からの視界の確保など運転のしやすさにこだわったという。ガソリン車が295万円から、ハイブリッド車(HV)が330万円(いずれも税込み)から。
車体はSUV「ヴェゼル」と、8月末に国内生産を終了した「CR-V」の中間のサイズ。SUVらしい力強いデザインとし、セダンに乗車するような楽な姿勢がとれる設計とした。9月に先行受注を始め、約2万台の注文が入っている。先行受注の約8割がHVという。
四輪駆動タイプも選ぶことができる。同日開いた発表会で、ZR-V開発責任者の小野修一氏は「顧客の四駆に対する期待は大きい」と話した。後輪への動力配分を従来より増やし、雪が降った坂道などでも安心して発進や加速ができるようにした。
ホンダが発表した新型SUV「ZR-V」(17日午前、東京都港区)
ホンダは9月、半導体不足の影響を受け、ZR-Vの発売時期を22年秋から23年春に延期すると発表していた。「顧客の評判はいいが納車には1年かかりそうだ」(販売店)。納車まで時間がかかるため、ホンダは販売店に置く試乗車を先行で生産し、顧客に早く実車を見てもらえるようにしているという。
ホンダによると、国内のSUV市場は最近の5年間で約2倍に成長したが、同社のシェアは18%から7%に減少した。日本本部商品ブランド部商品企画課の古川博朗主任は「デザインと走行性を顧客に訴求し、シェアを高めたい」と話した。他社の車に乗り換える割合が高い30代後半~40代をターゲット層とするという。
SUBARU(スバル)も9月、新型SUV「クロストレック」を発表した。トヨタ自動車は新型「クラウン」にSUVを追加し、マツダの「CX-5」も販売を伸ばしている。
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