【たばこ国内製造独占】海外たばこが成長。食品・医薬も展開。
景気の減速懸念が強まるなか、安定収入が見込める高配当株に投資家の注目が集まっている。なかでも12月期決算銘柄は配当の権利確定日が近づき、年末にかけて物色されやすい。時価総額1000億円以上で東証プライム上場の配当利回りが高い銘柄をランキングした。
首位は配当利回り6%超の日本たばこ産業(JT)だ。10月末の増配発表を受け株価が急騰し、足元で発表日比15%高で推移する。PER(株価収益率)は11倍台と業績面で見た株価の割高感も乏しい。
2位の住友林業は米住宅販売の好調で8月に増配を発表。株価も年初来高値圏で推移するが、配当利回りは5%を超える。資源高や円安効果による好業績で増配を発表したINPEXも上位に入った。
一方、株価の下落で配当利回りが高まった銘柄もある。配当利回り4%超のAGCは塩化ビニール市況悪化などで11月に今期の業績予想を下方修正。株価は昨年末比16%下げている。直近の業績や株価動向も見ながら銘柄選別が必要だ。