【地銀上位】群馬県内の預金・貸出金シェアで他行を圧倒。
締結式には群馬同友会の斎藤代表幹事(中)や坂本正堂代表幹事(右)、前橋工科大の福田理事長(左)が参加した(18日、前橋市)
群馬経済同友会と前橋工科大学は包括連携協定を締結した。学生の教育や県内企業への就職促進などで協力する。群馬同友会が群馬県内の大学(短大含む)と同協定を結ぶのは5例目になる。
今後、群馬同友会の会員となっている経営者が外部講師として大学で授業を行うほか、会員企業がインターンシップの受け入れで協力する。前橋工科大は2022年度からインターンシップを単位認定するカリキュラムを導入する方針。また、県外出身の学生に群馬の文化や産業界などについて教える科目を設ける考え。
18日の締結式で群馬同友会の斎藤一雄代表幹事(群馬銀行会長)は「会員にはものづくりの企業が多い。大学との共同研究も実施したい」と話した。
群馬同友会の斎藤代表幹事(右)は大学との共同研究にも意欲を示した(18日、前橋市)
かつて米アップルで働いた前橋工科大の福田尚久理事長(日本通信社長)は「米国では大学と産業界が一体となっており、スタートアップを生む土壌がある。大学と企業の垣根を取り除きたい」と語った。
群馬同友会は地元企業の経営者約280人が会員になっている。20年2月には「群馬で働く人財を増やすための行動宣言」を出し、若者の地元定着を促す取り組みを進めている。今回の協定を巡っては群馬同友会が提案して実現したという。
前橋工科大の前身である前橋市立工業短期大学は1952年(昭和27年)に設立。97年に4年制大学へ移行した。建築など6学科があり、学部の学生数は約1200人。21年4月に福田氏が理事長に就任した。