日本の中央銀行。上場しているが、株式の取引量は少ない
3日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、前日比107円41銭(0.39%)高の2万7509円46銭で終えた。2022年12月16日以来1カ月半ぶりの高値水準となる。欧米の金融引き締め緩和を期待した前日の米ハイテク株高の流れを引き継ぎ、電気機器や精密機器を中心とした値がさ株が買われ指数を押し上げた。
2日の米株式市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数や主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅高となったことで東京市場でもハイテク株が堅調だった。好決算銘柄や決算発表後に下落したグロース(成長)銘柄に対する買いも目立ち、上げ幅は一時200円を超えた。
ただ、買い一巡後は日本時間今晩に1月の米雇用統計発表を控えていることや日銀の次期総裁人事を警戒し伸び悩んだ。東海東京調査センターの長田清英チーフストラテジストは、「足元の米ハイテク株高は好材料だが、日銀総裁人事の公表前に積極的に上値を追いたい投資家は少ない」と話した。
TOPIXは5日ぶりに反発し、前日比5.09ポイント(0.26%)高の1970.26で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆2174億円。売買高は13億9667万株だった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は608と、全体の約3分の1。値下がりは1139、変わらずは89だった。
ソニーG、ZHDが大幅高。TDK、HOYA、中外薬、武田、レーザーテク、リクルート、野村も上昇した。半面、KDDI、日野自、パナHDは下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕