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15日午前の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反発した。前日比31円21銭(0.11%)高の2万7994円68銭で終えた。前週末まで急騰していた米国株が14日に利益確定売りなどで下げた流れを受け、日本株は売りが先行した。もっとも、米利上げペースの鈍化期待は根強く下値は限られた。製薬株の一角や決算発表を受けた金融株への買いが支えとなりプラス圏で前場を終えた。
新型コロナウイルス関連の材料が出た第一三共や塩野義を中心に製薬株が買われた。三井住友FGは前日に今期の連結純利益予想の上方修正や自社株買いなどを発表して4%超高となったほか、決算を発表したその他の大型銀行株、保険株も堅調なものが目立った。
個別株は大きく動くものもあったが、日経平均の前場の値幅は約100円と小幅な値動きにとどまった。市場では「市場参加者の心理の振れに合わせて米国株は上下に大きく動く展開が続いており、日本株もその影響を受けざるを得ない。うかつに取引できない」(楽天証券の窪田真之チーフ・ストラテジスト)との声が出ていた。
取引開始前に発表された2022年7~9月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質が前期比1.2%減(年率換算)だった。個人消費の伸び悩みもあり、QUICKがまとめた市場予想の中央値(1.0%増)に反しマイナスとなった。ただ、「経済再開で先行きの消費は上向く」(国内証券)との期待もあり、大きくネガティブ視されなかったようだ。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆6907億円、売買高は6億4599万株だった。東証株価指数(TOPIX)も反発した。東証プライムの値上がり銘柄数は1112。値下がりは640銘柄、変わらずは82銘柄だった。
エーザイ、フジクラ、大平金が上昇。三菱自、任天堂、セブン&アイも買われた。半面、リクルート、電通グループ、SMCは下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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