【海運大手3社の一角】自動車運搬船のほか、資源を輸送するばら積み船に強い。
新型コロナウイルス下でコンテナ特需があった海運業界。2010年代後半の市況悪化で一時危機的水準まで落ち込んだ川崎汽船の自己資本比率は、わずか3年強で業界トップの水準までV字回復した。財務への不安はなくなったが、株価の割安感は強まる。稼いだ資金は海運事業に集中投資する方針だが、守り一辺倒の局面が変わり安定と効率を両立した価値向上が求められている。
川崎汽の復活の主因は31%を出資するコンテナ船会社…
この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。