【建機国内最大手】世界に営業網。産業機械、鉱山機械も収益源。
景気悪化の影響をいち早く受けるとされる建機業界で、世界最大手の米キャタピラーに異変が起きている。7月24日に発表した2019年4~6月期決算は好調だったが、株価は下落が続き決算前に比べ15%安にとどまる。14日に発表予定の中国の経済指標を受けて、株価が反応する可能性もある。時価総額、売上高ともに2位のコマツの2倍以上を誇る建機王の変調は、コマツや日立建機といった日本企業にとっても他人事ではない。
「非常に強い販売だった。需要も引き続き好調だ」。7月24日、世界最大の建機メーカー、米キャタピラーのジム・アンプレビー最高経営責任者(CEO)は2019年4~6月期決算を自賛した。売上高は前年同期比3%増の144億ドル(約1兆5000億円)、営業利益は2%増の22億ドルと、過去10年でそれぞれ3番目、2番目の高水準だった。
一方で、投資家の反応は芳しくない。理由の一つが…
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