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【ゲーム大手】「ドラクエ」はじめ人気ソフトを保有。出版も。

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スマホゲーム 苦戦のコロプラ、巧者のガンホー
証券部 綱嶋亨

2019/7/1 4:30
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株式市場で、スマートフォン向けゲームの伸び悩みに不安が広がっている。6月21日には、コロプラで従業員が取引先に資金を渡してゲーム内で課金するよう求めていたことが発覚した。米グーグルが11月にクラウド経由のゲーム配信に参入するなど、今後は巨大ネット企業を交えた攻防も予想される。ゲームを長年に渡って運営していくノウハウこそが、新興ゲーム会社の浮沈を決めることになりそうだ。

コロプラは、スマホの位置情報を生かした独自の着想のゲームで早くから注目されてきた。2012年に東証マザーズに上場した後も「魔法使いと黒猫のウィズ」「白猫プロジェクト」などの人気作を連発。16年9月期には連結純利益が207億円と3年で6.6倍に成長した。スマホゲームの出世頭の不祥事に、市場関係者からは「環境が、一段と厳しくなってきた表れ」との声があがる。

矢野経済研究所によると、19年度の国内スマホゲームの市場規模は1兆1000億円になる見込み。前年度の推計に比べ4%増にとどまる。10年代の前半から伸びが続いたが「人気ゲームを日本に投入している中韓勢を除くと、マイナス成長の可能性が出てきた」(クレディ・スイス証券の米島慶一氏)。

クラウドゲームは、操作に関わる計算処理を端末ではなくデータセンターが担う。次世代の高速通信規格「5G」の実用化を視野に、グーグルに加え、10月には米マイクロソフトも試験配信を北米で始めると表明している。IT(情報技術)大手は、音楽配信や通販と同様にプラットフォームを握る狙いがあるとみられ、幅広くソフトを手がけるのはゲーム開発会社になりそうだ。

ガンホーが手がける「パズドラ」の運営手法が評価されている

ガンホーが手がける「パズドラ」の運営手法が評価されている

焦点になるのはゲーム運営のノウハウだ。売り切り型のパッケージソフトと異なり、継続的に運営するソフトではテーマパークや遊園地のように運営ノウハウが物を言う。

最近は配信スタートから5~10年近くたち、一度落ち込んだ利用者数を立て直すソフトも出てきた。ガンホー・オンライン・エンターテイメントの「パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」はその一例だ。12年に運営を始めた後の爆発的なヒットの後、人気は落ち着いていた。ところが18年末に、ゲーム内でスタミナを回復するなど様々な機能を利用するのに消費する有料アイテムを配布。休眠ユーザーを掘り起こして、課金ユーザーの数が2年ぶりの水準に回復した。

パズドラでは初心者、休眠ユーザー、熟練者など対象を分けて、販促を手がけており「イベントのタイミングが秀逸」(野村証券の山村淳子氏)と定評がある。ガンホーは02年からネット上でロールプレイングゲーム「ラグナロクオンライン」の運営を続けており、ノウハウを積み上げてきた。ゲーム内の楽曲のコンサートを開いたり、ゲームのキャラクターを外食チェーンと組んで限定デザインを手に入れられるようにしたりする開発会社もある。

バンダイナムコホールディングススクウェア・エニックス・ホールディングスといった老舗の戦略はクラウド時代も変わらないようだ。「ガンダム」など人気アニメのキャラを活用したソフトや「ドラゴンクエスト」のようなシリーズ作品を、家庭用ゲーム機やパソコンオンラインゲーム、携帯電話など、時々の新技術にあわせて提供してきた。ディー・エヌ・エー任天堂と資本提携するなど、新興企業にとってはこうした「世界的に有名なキャラクターとの連携もカギになる」(エース経済研究所の安田秀樹氏)。

スマホゲームの主要5社(ディーエヌエ、ガンホー、ミクシィ、グリー、コロプラ)の時価総額は、28日終値で9600億円台と、13年5月に一時的に達した約2兆8000億円を大きく下回る。一方で今年3月末時点の5社の現預金は合計で約4700億円と、この5年で2倍強に膨らんだ。各社とも資金力は潤沢だ。運営ノウハウを高め、パートナーを作るなど使い道が広がる可能性がある。

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