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発表日:2023年02月09日
藻類の二酸化炭素吸収量を画期的に向上させる遺伝子を特定
日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)は、藻類の二酸化炭素(CO2)吸収に関わる遺伝子の選定手法を確立し、ゲノム編集技術(※1)によってCO2吸収量の画期的な増加が期待できる遺伝子の特定に成功しました。
1.背景
NTTは、リージョナルフィッシュ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:梅川 忠典)と共同で、藻類と魚介類の食物連鎖にゲノム編集技術を適用して、海洋中に溶け込んだ二酸化炭素(CO2)量を低減させる二酸化炭素変換技術の実証実験に2021年から取り組んでいます(※2)。この実証は、藻類の海水中に溶け込んだCO2(主に重炭酸イオン:HCO3-)を吸収する機能と、藻類をエサとする魚介類の成長速度の両方をゲノム編集技術によって向上させることで、CO2削減を実現する試みであり、NTTは藻類のCO2吸収量を向上させるゲノム編集技術の確立をめざしてきました。
これまでの藻類に関する研究では、主に、藻類を食料や燃料として活用することを目的に、増殖速度や油脂生産能力に焦点をあてたゲノム編集が行われてきました。一方、本取組の目的であるゲノム編集によってCO2吸収量を向上させるためには、CO2吸収に関わる遺伝子が明確になっていないことから、有用な形質(※3)の変化が期待できる標的遺伝子を発見する必要がありました。今回、NTTは、藻類の持つ形質に関わる遺伝子を選定するための手法を確立し、ゲノム編集技術を適用することで画期的なCO2吸収量の増加が期待できる遺伝子の特定に成功しました。
*以下は添付リリースを参照
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添付リリース
https://release.nikkei.co.jp/attach/649132/01_202302091653.pdf