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発表日:2022年06月17日
SBエナジーとElixir、モンゴルでのグリーン水素
共同研究開発プロジェクトに関する覚書を締結
ソフトバンクグループの子会社で、自然エネルギー事業などを行うSBエナジー株式会社(エスビーエナジー、本社:東京都港区、代表取締役社長:三輪 茂基、以下「SBエナジー」)とオーストラリアのエネルギー関連企業Elixir Energy Ltd.(本社:豪州アデレード、Managing Director and Chief Executive Officer:Neil Young、以下「Elixir」)は、本日、モンゴル国ゴビ砂漠におけるグリーン水素プロジェクトの共同研究開発に関する覚書に合意したことを発表しました。
今回の覚書に基づき、SBエナジーとElixirはモンゴルでギガワットクラスのグリーン水素製造プロジェクトを共同で開発することを最終的な目的に、まずは小規模なパイロットプロジェクトの実現に向けて、実現可能性の事前調査を進めていく予定です。
Elixirはモンゴルの南ゴビ地区に炭層メタンプロジェクト「Nomgon IX」を保有しており、天然ガスとグリーン水素製造に関連する機会を模索する戦略に潜在的なシナジーを見込んでいます。SBエナジーはモンゴルに設立した合弁会社を通じてゴビ砂漠で50MWの風力発電所「Tsetsii Wind Farm」を運転しており、モンゴルの再生可能エネルギー資源を活用したグリーン水素エネルギー開発の可能性を検討しています。両社はゴビ地域の再生可能エネルギーデータを収集しており、今後、互いの強みを生かして補完し合いながら、共同でプロジェクトの事業化に向けた開発に取り組みます。なお、本プロジェクトの開発はSBエナジーにとって初の水素関連事業です。
SBエナジー 代表取締役社長の三輪 茂基は次のように述べています。
「グローバルなカーボンニュートラルの実現に向けて、二酸化炭素を排出せず、再生可能エネルギーによる水の電気分解で水素を生成するグリーン水素エネルギーの需要が高まっています。SBエナジーは日本における再生可能エネルギーのリーディングカンパニーとして、Elixirと共同でモンゴルの非常に優れた風力および太陽光エネルギー資源の最適な活用を目的に、グリーン水素製造の実現可能性を検討していきます。」
Elixir Managing Director and Chief Executive OfficerのNeil Youngは次のように述べています。
「モンゴルでのグリーン水素の可能性に関するElixirの見解に、SBエナジーが共感してくれたことを大変嬉しく思います。モンゴルの非常に優れた再生可能エネルギー資源と潜在的な水素市場との近接性は、モンゴルを将来的にグリーン水素生産における最重要拠点とする可能性を有しており、ElixirとSBエナジーによる新たなパートナーシップがこの分野の取り組みを加速させていくことを楽しみにしています。」
■Elixirについて
Elixir Energy Ltd.は主にモンゴルでの天然ガス探査を行うほか、近年はグリーン水素プロジェクトの開発を手がけるオーストラリア株式市場上場企業です。Elixirはモンゴルで10年以上の活動実績があり、2020年にはモンゴルで初の炭層メタンを発見しました。直近の数年間はモンゴルにおけるグリーン水素製造の可能性を調査しています。