【試薬・食品を開発】遺伝子工学を生かした治療の実用化に注力。
発表日:2020年1月23日
がんクリニカルシーケンスサービス「SMART(R) Fusion-Seq 解析」を開始
タカラバイオ株式会社は、研究機関向けに、がんに関連する遺伝子変異(融合遺伝子)を次世代シーケンサーによって高感度に検出するクリニカルシーケンスサービス「SMART(R) Fusion-Seq 解析」を本日より開始します。
がん細胞は、遺伝子の異常(変異)が原因で細胞増殖が制御できません。最近の研究から、それぞれのがんに特有の遺伝子変異があることがわかってきています。その1つが、複数の遺伝子が融合してできる融合遺伝子です。多くの融合遺伝子が同定され、これらを標的としたがん検査や治療薬が実用化されつつあります。
このたび開始するサービスは、当社独自の超微量核酸解析技術"SMART(R)技術"を応用し、がん検体から遺伝子を抽出・濃縮し、次世代シーケンサーを使用して、解析対象となる遺伝子の融合遺伝子を網羅的に検出します。
<本サービスの特長>
1. SMART(R)技術により、微量RNA(20ng~50ng)やホルマリン固定パラフィン包埋標本など分解の進んだ低品質RNAサンプルから解析が可能
2. 既知の融合パターンはもちろん、未知の融合パートナー遺伝子の検出が可能
3. 解析対象の遺伝子は任意に選択可能
詳しくは当社の下記ウェブサイトをご参照ください。
http://catalog.takara-bio.co.jp/jutaku/basic_info.php?unitid=U100009299
当社は、先端研究分野で培った遺伝子解析の技術やノウハウを生かし、クリニカルシーケンスサービスの提供に注力しています。がんや遺伝子疾患の解析サービスの充実と高精度化、低コスト化に努め、最適なソリューションの提供により本分野でのさらなる事業拡大を目指しています。
※本サービスは、当社が国立大学法人大阪大学に設置した大阪大学大学院医学系研究科 先端ゲノム医療学共同研究講座 前田大地教授らのグループとの共同研究の成果を活用して実施します。
※本サービスは研究を目的としたサービスです。
【関連する過去のニュースリリース】
「先端ゲノム医療技術の開発と臨床実装をめざし大阪大学に共同研究講座を設置」(2018年4月2日付)
http://ir.takara-bio.co.jp/ja/news_all/news_Release/newsr_1133252351446631326.html
「ゲノム医療の推進を目的とした大阪大学との連携推進協定締結のお知らせ」(2017年8月8日付)
http://ir.takara-bio.co.jp/ja/news_all/news_Release/news8938199359078892031.html
*参考資料は添付の関連資料を参照
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参考資料