【中堅化学】ニューセラ、電材、医薬などファイン製品へ展開。
発表日:2018年7月9日
インフルエンザワクチン新規製造設備の建設によるワクチン事業の強化について
デンカ株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:山本 学)は、連結子会社であるデンカ生研株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:綾部 光邦)新潟工場(新潟県 五泉市)においてインフルエンザワクチン新規製造設備を建設し、インフルエンザワクチン供給能力を増強することを決定いたしましたのでお知らせいたします。
当社はインフルエンザワクチンの主要供給メーカーの一社として、既存設備での増産と安定供給に努めてまいりました。しかしながら、近年は顧客が期待する量の製品を必ずしも十分に供給できない状況となっております。そのため、顧客ニーズに応えるための抜本策として、インフルエンザワクチン原液製造新棟を建設し、供給能力の増強を行うことを決定いたしました。
本設備の建設は、ワクチン供給能力の増強に加えて、早期出荷の実現や安定した生産体制の構築、薬事コンプライアンス体制の高度化などを目的としており、これらによってインフルエンザワクチン事業の強化発展を図ってまいります。
デンカグループは経営計画"Denka Value-Up"においてヘルスケア領域を重点分野と位置づけ経営資源の集中を進めております。そして、感染症の中でも社会的影響の特に大きいインフルエンザを重点疾患として、ワクチンだけでなく迅速診断キットなどの製品を供給し、中国、韓国、タイなど海外展開も積極的に進めております。本件設備投資に加え試薬関連でも新製品の投入を進めることで、現在約130億円の売上規模のインフルエンザ関連事業を200億円まで拡大していくことを計画しております。
デンカグループは予防・診断・治療それぞれの分野で先進的な技術を展開し、世界の人々のQOL向上に貢献してまいります。
■設備投資概要
設備能力:現在の原液製造設備(新潟工場36号棟)の2倍
稼動時期:本年度中の着工、2022年シーズン供給開始を目標とする。
投資規模:約160億円(関連投資を含む)
■設備概要
建設場所:デンカ生研株式会社 新潟工場内(新潟県五泉市)
建物規模:建築面積:2,226m2、延床面積:12,010m2、地上6階建て
設備内容:インフルエンザワクチン原液製造設備、破傷風トキソイド製造設備、品質管理部門等
■子会社の概要
名称:デンカ生研株式会社
所在地:東京都日本橋室町2-1-1
代表者:代表取締役社長 綾部 光邦
事業内容:各種ワクチン・検査試薬の製造・販売
資本金:10億円
■連結業績への影響
本件による当社2018年度連結業績への影響はございません。
以上