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NEDO、セルロースナノファイバーの社会実装に向け研究開発2テーマに着手

2017/5/25 17:55
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発表日:2017年5月25日

セルロースナノファイバーの社会実装に向け研究開発2テーマに着手

―CNFの安全性評価と特性評価・解析―

 NEDOは、新材料として多様な応用が期待されるセルロースナノファイバー(CNF)に関する新たな研究開発を2テーマ追加し、事業者の採択決定を行いました。

 NEDOはCNFの原料から最終化学品までの一貫製造プロセスの開発を進めており、新たにCNFの安全性評価手法の開発と、高機能なCNF製品に最適な原料の特性評価・解析に取り組むことで、CNFの社会実装をより一層推進していきます。

 *参考画像は添付の関連資料を参照

■1.概要

 日本の化学品の大半は石油由来の原料から製造されており、現状、石油消費量の約23%を原料として使用するなど、化学産業は化石資源を大量に消費しています。また、日本の化学品製造プロセスは、産業部門全体の約13%、日本全体の約5%のCO2を排出しています。将来的に石油資源の供給リスクを克服し、かつ持続可能な低炭素社会を実現していくためには、再生可能な原料である非可食性バイオマス(※1)の利用など、さまざまな非石油由来原料への転換が必要です。

 このような背景のもと、NEDOでは「非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発」(2013~2019年度)において、石油由来化学品原料からの転換や二酸化炭素排出量の削減を目的として、非可食性バイオマスから最終化学品までの一貫製造プロセスの開発に取り組んでいます。この研究開発を進める上で、新材料として多様な応用が期待されるセルロースナノファイバー(CNF)(※2)の社会実装をより確実なものとするため、「CNF安全性評価手法の開発」と「木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価」の2テーマに新たに取り組みます。

■2.新規テーマと委託予定先

(1)CNF安全性評価手法の開発

 天然由来の新たなナノ材料(※)3であるCNFの安全性を適切に評価・管理するため、CNFの生体への取り込みの把握に必要なレベルのCNFを検出・定量するなどの有害性試験手法の開発と、CNF粉体およびCNF応用製品の製造・使用・廃棄プロセスなどにおけるCNFの排出・曝露可能性に関する評価手法の開発を行います。確立された試験手法や評価手法は手順書として公開していくことで、CNF製品の普及促進を目指します。

<事業予算・期間>

 3.0億円(予定)、2017~2019年度

<委託予定先>

 国立研究開発法人産業技術総合研究所、日本製紙株式会社、王子ホールディングス株式会社、第一工業製薬株式会社、大王製紙株式会社

(2)木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価

 木質系バイオマスから作製されるCNFが樹種や部位などにより特性が異なることから、CNFメーカー等が用途に応じた原料を効率的に選択できるよう、木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価を行います。川上である木質系バイオマスから川下の CNF製品までの特性評価・解析を樹種別、部位別に実施することで、CNF製品の開発の加速化を目指します。

<事業予算・期間>

 6.3億円(予定)、2017~2019年度

<委託予定先>

 国立研究開発法人森林研究・整備機構、第一工業製薬株式会社、株式会社スギノマシン、三菱鉛筆株式会社、国立大学法人京都工芸繊維大学、国立大学法人京都大学、国立大学法人大阪大学、国立大学法人東京大学、国立大学法人東京工業大学、国立研究開発法人産業技術総合研究所

【用語解説】

 ※1 バイオマス

  生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの。

 ※2 セルロースナノファイバー(CNF)

  植物繊維をナノサイズレベルまで解きほぐしたもの。

 ※3 ナノ材料

  少なくとも一次元が100nm以下の物質のこと。

 

 

リリース本文中の「関連資料」は、こちらのURLからご覧ください。

参考画像

http://release.nikkei.co.jp/attach_file/0446211_01.PNG

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