【東海道新幹線】好採算の新幹線が収益源。グループで新事業展開。
JR東海は18日、リニア中央新幹線の長野県豊丘村のトンネル工区(坂島工区)で昨年11月に起きた土砂崩れ事故で原因と検証に関する最終報告をまとめ、長野県に説明した。同工区の工事は中断したままで、JR東海は関係自治体に説明した上で「安全対策の状況を確認するなどし、準備が整い次第再開したい」としている。
同社は13日の中間報告で、下請けの施工事業者による工事中の監視が不十分だった可能性を認め、作業員の増員などで再発防止を進めるよう事業者に指導するなどと県に説明していた。
13日に県側からあった要望を踏まえ微修正された最終報告では、事故現場以外で実施された取り組みの様子について、状況が分かる写真が追加された。県幹部はJR側に「今後も安全管理に十分留意し、地域住民らと十分な意思疎通を図り、丁寧な作業をお願いしたい」とコメントした。
事故は昨年11月8日、作業用トンネルの掘削中に発生。発破用の火薬装塡作業中に掘削面が崩れ、土砂が当たった50代の男性作業員が右脚に負傷した。〔共同〕