【国内最大の鉄道会社】JR7社のリーダー格。関連事業を強化。
東北新幹線の運転見合わせにより、切符の払い戻しなどを求めてJR仙台駅の窓口に並ぶ人たち(13日午後)=共同
13日午前5時半ごろ、東北新幹線の郡山駅(福島県)構内で、線路を切り替えるポイントの故障が確認され、JR東日本は東京―新青森間の上下線で運転を見合わせた。午前10時ごろ見合わせ区間を郡山―仙台間に縮小。約7時間後に復旧し、午後0時半ごろ全線で運転を再開した。
上越や北陸を含む各新幹線は上下計100本に運休や遅れが発生し、計約2万7400人に影響した。
JR東によると、ポイントの「転轍(てんてつ)機」と呼ばれる装置のカバーや内部が衝撃でゆがみ、モーターの動力が伝わらない状態になっていた。付近を通過する列車は最高時速約320キロで走行しており、車体に張り付いた雪や氷が振り落とされてぶつかった可能性があるという。
始発前の点検で故障が判明した。このポイントは上りと下りが連動しており、運転見合わせは上下線いずれにも及んだ。使用するのは1日1回程度で、12日夜は正常に動作していた。JR東は付近の他のポイントにも異常がないか調べる。
仙台駅では多くの乗客が復旧を待ちわびた。埼玉県和光市に住む出張中の会社員(45)は「もう1泊することも覚悟したが、再開してほっとした」。東京駅では「2時間以上の大幅遅れ」と電光掲示板に表示され、床に座り込む人も。盛岡市に帰省する女性(30)は大きなスーツケースを手に「予定がすべて狂った」と嘆いた。〔共同〕