【航空大手】高内線、アジア近距離路線に強み。国際線を拡大。
ECモールでマイル会員の日常的な消費を「マイル経済圏」に取り込む
ANAホールディングス(HD)は31日、日用品や家電製品などを販売する電子商取引(EC)モール「ANA Mall(ANAモール)」を開いた。成城石井やツインバードなどが出店した。利用者は買い物でANAのマイルを使ったり、ためたりできる。
ANAHDグループのANA X(東京・中央)が運営する。ANAのグループ企業の全日空商事(東京・港)など23店舗が出店した。2023年度中に100店舗に増やす計画。マイルを活用した小売事業を強化し、非航空収入の拡大につなげる。
全店舗で買い物の際にマイルがたまり、1マイルを1円相当として使える。マイルは特典航空券に交換でき、航空便の利用でためたマイルも買い物に使用できる。ANA Xの担当者は同日の発表会で「日常の消費が旅につながる点が強み」と話した。
ANAモールの1年目の取扱高は100億円を目指す。ANAグループが直営するECの取扱高は年間で約80億円。ANAHDによると、通常のECの購買単価は2000〜3000円といわれているが、ANAグループは平均1万円超と高い。
約3800万人いるマイル会員のうち、半数の世帯年収は1000万円を超えている。マイル会員の顧客基盤を生かしてモールの規模を拡大する。
ANAHDは新型コロナウイルス禍で旅客収入が急減した経験を踏まえ、19年度に約2000億円だった非航空収入を25年度に4000億円規模に増やす目標を掲げている。
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