【海運大手3社の一角】自動車運搬船のほか、資源を輸送するばら積み船に強い。
オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)のコンテナ船(神戸市)
日本郵船、商船三井、川崎汽船の国内海運大手3社が共同出資するコンテナ船事業会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は29日、世界最大のコンテナ船主・シースパンを傘下に持つ米アトラスの株式取得を完了したと発表した。
2022年8月にONEとアトラスの主要株主2者、アトラスの会長とコンソーシアムを設立し、TOB(株式公開買い付け)を提案。その後、株式取得で合意していた。コンソーシアムのメンバーで設立したポセイドン社が全株式を取得し、ONEは同社に28.7%出資する。
日本郵船や川崎汽船など国内海運大手は「現時点で業績に与える影響は軽微」としている。アトラス傘下のシースパンは船舶を所有し、海運会社に対して一定期間貸し出す船主業を営んでいる。