【重電大手】発電設備や上下水道システムなどインフラ中心。保守や運用などサービスに注力。
米国で新たな量子暗号通信の実証を始めた
東芝は28日、米国で次世代の暗号技術「量子暗号通信」の新たな実証実験を始めたと発表した。イリノイ州内のシカゴ大学と別の研究所との間で全長約61キロメートルの通信網を構築する予定で、実証や研究に役立ててもらう。量子暗号通信の社会実装につなげる。
実証実験は米研究機関と実施し、期間などは明らかにしていない。研究機関に加盟する大学などに量子暗号通信の実用性や安全性を確認してもらう。量子暗号通信は盗聴などが理論上不可能とされ、安全保障や金融、医療など高い機密性が求められる分野から普及が進むとみられている。
東芝は量子暗号通信の国内外での展開を進めており、英国では英通信大手BTグループと共同で実証実験を始めた。米国では米大手銀行JPモルガン・チェースなどと既に実験しており、新たに別の実験も始めることで展開を加速する。