【産業大口の自家発電比率高い】石炭火力発電所運営に強み。
LNG価格が上昇しガス料金を押し上げる
大手ガス各社は28日、原料価格をガス料金に反映する「原料費調整制度」に基づく12月分の料金を公表した。大手4社全てが値上げする。東京ガスは標準的なモデル料金を11月比289円高の6750円と見込む。大阪ガスは337円高の7063円とする。
大手ガスは液化天然ガス(LNG)などの輸入価格を3~5カ月遅れで料金に自動で反映できる。ウクライナ危機による資源高と円安で、ガス料金は最高値圏にある。東邦ガスは295円高の8209円、西部ガスホールディングスは379円高の7608円とする。
電気料金にも同様の制度があるが、価格転嫁には上限がある。全社が10月までに燃料費をそれ以上転嫁できない上限に到達した。超えた分は電力会社が負担する。上限を外すには国の厳しい審査を経る必要があり、北陸電力、中国電力、東北電力、四国電力が申請に向けて動いている。