【トヨタ系】水平対向エンジンと四輪駆動技術が特徴。米市場が主力。
日産の中国での生産台数は3カ月連続で前年同月を下回った
トヨタ自動車など国内乗用車メーカー8社が27日まとめた1月の世界生産は、前年同月比3%減の183万8千台だった。3カ月連続で前年実績を下回った。
8社合計の海外生産は10%減の125万3千台だった。中国が新型コロナ対策の行動制限を緩和したことで感染者が増え、消費者が車販売店への訪問を控えたことで販売が急減した。各社は販売に合わせて生産台数を調整した。部品不足など供給網(サプライチェーン)の混乱も影響した。
中国生産が特に減ったのは72%減の日産自動車だった。「例年は2月の春節が1月に前倒しとなったことで工場稼働日が少なく、コロナで販売台数も落ちこんだ」と説明した。同様の理由でホンダの中国生産は54%減、トヨタも26%減だった。
8社合計の国内生産は13%増の58万5千台だった。トヨタは30%増の21万1千台だった。前年同月から約5万台増えた。22年1月に新型コロナ変異型の感染拡大や半導体不足により生産が大幅に減少しており、その反動で増えた。前年同月に国内主力工場で稼働停止が相次いでいたスズキも、58%増と大幅に増えた。
部品不足の影響も残る。SUBARU(スバル)は半導体不足が響き、世界生産台数は22%減の5万台だった。ホンダも世界生産台数が22%減の28万台だった。同社は3月上旬も埼玉製作所の寄居工場(埼玉県寄居町)の生産台数を2月の計画に比べて1割減らす見通しで、影響が長引いている。