【重電大手】発電設備や上下水道システムなどインフラ中心。保守や運用などサービスに注力。
東芝傘下で昇降機大手の東芝エレベータは26日、昇降機の保守(メンテナンス)を手がけるエス・イー・シーエレベーター(SEC、東京・台東)と2月から業務提携すると発表した。SECに対してリニューアル用の機器を供給するほか顧客を紹介する。SECは紹介された顧客向けの遠隔保守サービスを東芝に委託する。
昇降機業界では納入したメーカーが保守やリニューアルも担うことが多いが、SECはメーカー系ではない「独立系」と呼ばれる保守会社で、全国で5万台超の保守契約をもつ大手だ。東芝が独立系と提携するのは初となる。
独立系各社に対しては性能維持を目的とした部品しか供給してこなかったが、提携によってSECにはリニューアルの際に使う制御や動力関連の各種機器も販売できるようにする。新設後に顧客が望んだ場合は保守契約をSECに紹介する。一方、SECは紹介を受けた顧客に提供する遠隔保守を東芝に委託する。
近年は安価な料金を掲げて独立系がメーカーのもつ保守契約を切り崩す事例が増えており、保守で収益をあげる業界のビジネスモデルに陰りも出ている。メーカー各社は危機感を強めており、独立系との向き合い方を模索している。
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