【国内1位】医療用医薬品に集中。がん領域の新薬開発に注力。
アステラス製薬が採用したバイオプラ製の医薬品包装材
アステラス製薬、エーザイ、第一三共、武田薬品工業は22日、環境に優しい医療用医薬品包装の普及に向け協力することで合意したと発表した。バイオマス素材の活用や包装のコンパクト化など知見を共有し、自社の医薬品包装の改良に生かす。
医薬品に適したリサイクル包材や温暖化ガスの排出削減につながる包装形態などについて、各社の担当者が定期的に意見交換する。アステラス製薬は「個社では環境へのインパクトに限界があり、業界全体で取り組む必要がある」と話す。ほかの製薬会社にも参加を呼びかける。
医薬品は錠剤やカプセルを入れる容器やパッケージなど多様なゴミが発生する。高齢化で排出量は増えるとみられ、製薬各社は医薬品包装の環境対応に取り組んでいる。
アステラス製薬は2021年、錠剤やカプセルの包装シート「PTPシート」で、石油由来ではなく、植物由来のバイオマスプラスチック製を使い始めた。第一三共ヘルスケアもテラサイクルジャパンと22年10月から、横浜市内で医療用医薬品や市販薬のPTPシートを回収してリサイクル原料にする実証実験を始めている。
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