【セメント大手】販売シェア業界3位。新素材事業も手掛ける。
欧州中央銀行(ECB)が6月9日に11年ぶり利上げを予告した後、日本株は大幅に下落した。9日午後に一時2万8389円と5カ月ぶり水準に上げた日経平均株価は、20日終値は2万5771円と9%下落。一方でこの間に株価が上昇した銘柄を見ると、食品など値上げに踏み切った企業が上位に並ぶ。
20日時点で時価総額1000億円以上の企業をランキングした。首位はマルハニチロ。8月1日の納品分から、家庭用の冷凍食品のほぼすべての商品を5~28%値上げする。2月に約3年ぶりに値上げしたあと、半年で異例の再値上げに踏み切る。
ロシアのウクライナ侵攻で、小麦価格が高騰。政府売り渡し価格は4月に昨年10月の値上げ時に比べ17.3%上昇。6位の山崎製パンは1月に引き続き7月出荷分から食パンと菓子パンを平均約7%値上げする。
2位の住友大阪セメントは、太平洋セメントが石炭市況変動をセメント価格に反映する「サーチャージ制」導入を発表したことを受けて、連想買いで買われた。