【国内1位】医療用医薬品に集中。がん領域の新薬開発に注力。
米国の金融引き締めにより世界景気の悪化が懸念される中、医薬品株は業績が左右されにくいディフェンシブ銘柄として物色されやすくなっている。19日時点の時価総額が1000億円以上の大手・中堅製薬を対象とし、年初からの株価上昇率をランキングした。医薬品メーカーは海外売上高比率が高く、円安による恩恵も受けやすいことから通期業績を上方修正する企業も相次いだ。
首位は第一三共で51.7%上昇した。主力の抗がん剤「エンハーツ」が好調なほか、乳がん患者向けの対象範囲が広がった。ただ、予想PER(株価収益率)は80倍台と割高感が意識されている。
2位のエーザイは43.8%上昇した。年前半は5000円台の値動きが目立った株価は9月下旬に急騰。アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の最終治験の結果が良好なことから、期待感が高まっている。3位の武田薬品工業は主力薬が堅調に推移しており、アイルランド大手シャイアー買収に伴う負債の返済が進んだことが好感された。
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