【ソフトバンクグループの国内通信子会社】「ソフトバンク」「ワイモバイル」など展開。
牛丼チェーンの「すき家」などを展開するゼンショーホールディングス(HD)が共通ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」の取り扱いを終了することが15日までに分かった。楽天グループの「楽天ポイント」やNTTドコモの「dポイント」などの取り扱いは継続する。加盟企業の間で導入ポイントを選別する動きが鮮明になっている。
7月4日いっぱいで、すき家や回転寿司チェーンの「はま寿司」、ファミリーレストランの「ココス」など約3700店舗でPontaの取り扱いを終了する。同月5日以降はPontaの加算や利用はできなくなる。
ゼンショーHDは2019年4月、楽天ポイント、Ponta、dポイントの採用を表明し、グループ店舗に順次導入していた。今回、Pontaの取り扱いを終了することについて、ゼンショーHDは「定期的にポイントサービスの見直しをかけているなかで、今回の判断に至った」(広報室)とコメントした。
共通ポイント業界の競争環境は激化している。ソフトバンクとZホールディングス傘下のヤフーは22年3月末、各種サービスとカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の「Tポイント」の連携を終了させていた。PayPay(ペイペイ)は22年10月以降、「PayPayポイント」をグループ外に開放することを明らかにしている。
(日経クロステック/日経コンピュータ 山端宏実)
[日経クロステック 2022年6月15日掲載]