【通信事業最大手】持ち株会社。傘下に東西地域会社やドコモなど。
テレワークの浸透や高速通信規格「5G」普及を背景に注目される情報通信業界。東証業種が「情報・通信」の企業を対象に2021年末からの株価上昇率をランキングすると、ゲームや映画のヒット作品を生み出した企業などが上位に入った。
首位はカプコンで59%上昇した。旧作ゲームソフトの販売が好調なほか、6月に発売した「モンスターハンターライズ:サンブレイク」もヒットしている。10月末には23年3月期の連結純利益の見通しを上方修正したことも好感された。映画「ONE PIECE」がヒットした東映アニメーションも10月末に年初来高値を更新した。
欧米の金融引き締めや世界の景気減速懸念に揺れるなか、KDDIやNTTも上位に入った。景気に業績が左右されにくい「ディフェンシブ銘柄」のなかでも通信企業は経営が安定しているとみられたほか、自社株買いなどの株主還元も評価された。ただ22年4~9月期決算では携帯料金の値下げや電気代高騰などが業績に響き、調整局面が続く可能性がある。
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