【国内1位】医療用医薬品に集中。がん領域の新薬開発に注力。
武田薬品工業は14日、デング熱ワクチン「キューデンガ」がブラジルで承認を得たと発表した。デング熱の流行するインドネシアや欧州などで承認を得ており、ブラジルでは2023年中の販売を見込んでいる。重症化を防ぐ効果が高いとされており、米国でも承認申請した。
ブラジルの国家衛生監督庁(ANVISA)が4歳以上から60歳までを接種対象とし、キューデンガを承認した。デング熱は蚊が媒介するウイルス感染症で、毎年3億9000万人が感染し約2万〜2万5000人が死亡するとされる。
ブラジルでは感染が拡大傾向にあり、22年のデング熱による死亡者数は1000人超、同年の症例数は140万例だった。
キューデンガは複数のデングウイルスに有効で、感染歴に関する検査を必要としない。競合製品は感染経験がある人のみにしか使えず、患者数の多いとされる9歳未満の小児には使えないといった課題があった。