【総合通信会社】「au」ブランドの携帯事業が主力。
KDDIは12日、2023年春をめどにタイの首都バンコクにデータセンター(DC)を設けると発表した。総投資額は約100億円。同社がタイにデータセンターをつくるのは初めて。コンテンツ事業者やクラウド事業者向けにサービスを提供し、世界的なDC需要の高まりに応える。
KDDIはバンコクにデータセンターを2023年春をめどに新設する(写真は完成イメージ)
新設するDCは3階建てで、延べ床面積は9000平方メートルを予定する。運営は、21年11月に設立したKDDI子会社のテレハウス タイランド(バンコク)が担う。同社の資本金は約24億円。
KDDIによると、タイではスマホ決済やゲームなどインターネットサービスの利用が拡大し、トラフィック(通信量)が急増しているという。コンテンツ事業者やクラウド事業者の間でDCへの需要が高まっていることから、タイへの進出を決めた。
KDDIは世界約45拠点でDC事業を提供している。国内の携帯電話市場は人口減少で飽和するなか、海外市場向けのDC事業を強化し、法人など非通信事業の成長につなげる。