【ネットで飲食物の出前受け付け】「出前館」運営。ネットスーパーも。
講習会を通じて配達員の安全意識やサービスの向上を図る
出前館は13日、熱中症対策や安全運転について、配達員にウェブ講習会を開いた。健康管理や交通ルールなどに詳しい専門家の講義を配信した。今後も講習を定期的に開き、配達員の安全意識やサービス品質の向上につなげる。
熱中症対策や交通問題に詳しいMS&ADインターリスク総研(東京・千代田)の社員2人が登壇した。料理宅配の配達員は自転車や原動機付きバイクで町中を走るため、猛暑下の業務は熱中症に陥る危険が伴う。講師からは「就業前に体調や天候などを確認する」「休憩できる場所は事前に探しておく」などのアドバイスがあった。
料理宅配の業界団体が運転時のヘルメット着用を推奨していることや、事故時の対処法など、配達時の注意点についても講義があった。出前館が配達員にオンライン講習会を開くのは初めて。全国165人の配達員がウェブ会議ツールを介して視聴した。参加は任意で無料だった。
ネットで単発の仕事を受ける「ギグワーカー」が増え、業務に伴う事故や労働災害への対処が料理宅配業界で課題となっている。出前館も2021年、事故時の見舞金制度などを独自につくった。
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