【重電大手】発電設備や上下水道システムなどインフラ中心。保守や運用などサービスに注力。
独自のリチウムイオン2次電池を使う車両用バッテリーシステムが東武鉄道の新型車両で採用された(東芝のSCiB)
東芝子会社の東芝インフラシステムズは10日、独自のリチウムイオン2次電池を使う車両用バッテリーシステムが東武鉄道の新型車両で採用されたと発表した。外圧が加わっても燃えにくい安全性が特長で、車両運行の省エネルギー化につながる。温暖化ガス排出量を低減できるとして、鉄道事業者へ拡販する。
車両43両分を受注し、2024年度から順次納入する。受注額は非公表だが、数十億円程度とみられる。列車がブレーキをかけた際に生じる回生エネルギーを電力として蓄え、空調などで利用する。エネルギーの効率利用につながる。
燃えにくさなどを特長とする東芝のリチウムイオン2次電池「SCiB」は、高い安全性が求められる鉄道車両で他の事業者からも採用されている。温暖化ガス排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」に取り組む企業向けに提案する。