【コート紙大手】写真感光材料も。欧州などの海外売上高比率高い。
三菱製紙は10日、印刷用紙と情報用紙、白板紙の価格を7月21日出荷分から引き上げると発表した。上げ幅はそれぞれ15%以上。ウクライナ情勢などを背景に原燃料価格が高騰、物流経費も上昇基調が続いているとして製品価格に転嫁する。
同社は2021年11月にも22年1月出荷分からの値上げを打ち出していた。前回の値上げ発表後「燃料に使う石炭価格が急騰している」(同社)という。
印刷・情報用紙については日本製紙も8月1日出荷分から15%以上の値上げを発表している。満額浸透するとカタログなどに使うロール状の塗工紙(巻き取り、A3規格)の代理店卸価格(中心値)は1キログラム164円前後と、最高値となる。