【外食大手】東京・神奈川が地盤。複数業態を展開する。
焼肉店「牛角」などを展開するコロワイドが10日発表した2021年4~9月期の連結決算(国際会計基準)は最終損益が9億円の黒字(前年同期は57億円の赤字)だった。緊急事態宣言などに伴う時短営業が長期化したことで飲食店運営では苦戦したものの、自治体が支給する時短協力金などが下支えし黒字転換した。協力金などを含むIFRS営業利益として39億円を計上した。
売上高にあたる売上収益は8%増の784億円だった。4~10月の既存店売上高は前年同期比4%減とマイナス基調で推移するものの、TOB(株式公開買い付け)で発行済み株式の約47%を取得し傘下に収めた大戸屋ホールディングスの売上高を連結計上したことが主な増収要因となった。本業のもうけを示す事業損益は34億円の黒字(前年同期は89億円の赤字)だった。
22年3月期の通期業績予想は据え置いた。下期にかけて客足の回復を見込むものの、協力金などの助成金収入が減ることから最終損益は5億円の黒字(前期は97億円の赤字)を予想する。売上収益は前期比32%増の2216億円を見込む。