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オイシックスは株式取得したシダックスとの協業を目指している
オイシックス・ラ・大地は10日、このほど株式を取得したシダックスとの協業案について、2023年1月末を目標に具体案をまとめる考えを示した。業務用ミールキットのシダックスへの提供や、食材の共同調達など4分野を軸に内容を検討する。これまで消費者向け領域に注力してきたが、給食事業を持つシダックスとの協業で事業者向け領域の成長を目指す。
オイシックスは10月にシダックスへのTOB(株式公開買い付け)を成立させた。一時はシダックス取締役会が「協業内容の事前検討が不十分」などの理由で反対していた。出資後も協業の方向性や是非については、第三者を交えた特別委員会を通じて公正に検討することを条件に合意した。
両社は業務検討準備会を立ち上げ、協業案について議論を始めた。オイシックスの高島宏平社長は10日の決算説明会で「(調理が簡素な)業務用ミールキットは人手不足の保育園や病院の給食、社員食堂などで親和性が見込める」と指摘した。
同日発表した22年4~9月期の連結決算は売上高が前年同期比1%減の554億円、純利益が59%減の8億9200万円だった。新型コロナウイルス下の巣ごもり需要が落ちつき、消費者が自宅で食事する回数が減ったことで、家庭向けミールキットなどの売り上げ減が響いた。