【総合電機大手の一角】防衛・宇宙関連機器でリード役果たす。
MyMUの操作画面
三菱電機は10日、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」に対応した家電と接続して操作するスマートフォン向けアプリ「MyMU」の改良版を6月27日に公開すると発表した。外出や起床など利用者の日々の生活場面に合わせて、複数の家電を一括で操作できる機能を搭載する。自社のIoT家電の利便性を向上させ、競争が激しくなるIoT家電市場で勝ち残りを目指す。
家電の一括操作の機能では、日常生活の一場面で繰り返す家電の操作を「シーン」として設定することができる。例えば外出前に各部屋のエアコンの停止と換気扇の運転開始を日常的に操作する利用者の場合、複数操作をまとめて「外出シーン」として登録すれば、複数の機器を操作する煩わしさを減らせる。
決まった曜日や時間に自動で機器を操作する機能も追加する。例えば平日の午後5時にお風呂を沸かすといった操作が自動でできるようになる。
三菱電機は2020年にMyMUを公開。エアコンや冷蔵庫など三菱電機の家電や住設機器に対応し、2025年度に国内で100万台の機器の接続を目指している。総務省の情報通信白書によると、IoT家電など消費者向けのIoT機器の世界市場は23年に20年比1.6倍の96.8億台になると予測される。