【産業大口の自家発電比率高い】石炭火力発電所運営に強み。
新型コロナウイルスの「オミクロン型」が株式市場を揺るがしている。日経平均株価が不安定な動きになるなか、上昇しているのはどんな銘柄か。東証1部上場で時価総額3000億円以上の企業を対象に、オミクロン型が確認される前の11月22日からの上昇率を調べた。上位には海運や電力などが入った。
川崎汽船、商船三井、日本郵船の海運大手3社はそろって上位5位に入った。コロナ下での旺盛な巣ごもり需要や供給網混乱の長期化でコンテナ船運賃が上昇し、大幅な増益基調が続くとの見方が多い。モルガン・スタンレーMUFG証券が12月1日付で3社の目標株価を引き上げたことも買い材料視された。ただ川崎汽船は25日移動平均からの上方乖離(かいり)率が3割弱と、指標面で高値警戒感も出てきている。
東北電力、九州電力、中国電力の電力3社も上位に入った。11月下旬に液化天然ガス(LNG)などの価格上昇に伴って22年1月の家庭向け電気料金を上げると発表。収益が改善するとの期待が買いを誘った。