【製薬大手】自社開発の主力2品が業績けん引。海外収益化で先行。
エーザイが開発するアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」
エーザイは6日、米バイオジェンと開発するアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、米食品医薬品局(FDA)がフル承認に向けた変更申請を受理したと発表した。優先審査に指定されており、審査終了目標日は7月6日を予定する。フル承認が決まれば、治療薬が本格的に普及する段階に入る。
レカネマブは1月6日に条件付きの承認に当たる「迅速承認」を取得し、エーザイはその後、FDAにフル承認に向けた申請をしていた。レカネマブの年間薬剤費を2万6500ドル(約350万円)と設定しており、保険償還の是非が焦点となりそうだ。
エーザイは日本や欧州などでも承認を申請している。レカネマブは早期アルツハイマー病患者を対象とし、症状の悪化を27%抑制する効果があるとし、病気の原因物質の一つといわれるたんぱく質「アミロイドベータ」を脳内から除去する効果があるという。