【製造業首位】海外展開加速。環境技術も優位。資金量9兆円規模。
日産の次世代コンセプトEV「マックスアウト」は全固体電池の搭載を想定する
日産自動車は2日、新型電気自動車(EV)のコンセプト車を発表した。小型化が可能で次世代の全固体電池の搭載を想定した車両となり実車は世界初公開だ。現時点で商品化は未定。4日から横浜市の本社で一般公開する。
新型EVの名称は「マックスアウト」。2人乗りのオープンカー型で、車高を低く抑えてすっきりしたデザインにした。従来のEVでは電池を大量に搭載する必要があるため車高が高くなりやすい。同車両では電池を小型化できる全固体電池の搭載を想定し車高を抑えた。電池は開発中のため公開する実車にはまだ全固体は載っていない。
日産は2024年度に全固体の試作ラインをつくり、28年度までには実際に搭載した量産車を販売する目標を掲げる。全固体が実用化できれば小型化のほか、航続距離を伸ばせたり今より早い時間で充電できたりといった利点がある。機敏さが求められるスポーツカーなどのEVシフトも進められる。トヨタ自動車やホンダなど世界大手がこぞって開発を急いでいる。
日産は4日から同コンセプト車を一般公開するほか、次世代の電動化技術などを紹介するイベントを開催する予定だ。
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