【名門商社】三井グループの中核。金属資源、化学などに強い。海外収益に厚み。
ヘキサゴンプルスの水素タンクを積んだトラックの荷台
三井物産は2日、世界最大級の水素タンクメーカー、ヘキサゴンプルス(ノルウェー)の新株予約権付社債(転換社債=CB)5億ノルウェークローネ(約66億円)を引き受けると発表した。
三井物産は同社に2%出資している。転換社債引き受けとは別に、追加の出資も検討する。親会社のヘキサゴンコンポジットにも22.7%出資している。
ヘキサゴンプルスは炭素繊維を使った水素タンクを手掛けており、世界シェア2〜3割を持っているとみられる。トラックによる水素供給網整備も手掛けている。三井物産は欧米で商用車、船舶、鉄道向けに水素の需要が高まるとみて、関係を強める。
三井物産は近年、ノルウェーの水素メーカー・ノルウェジアン・ハイドロジェン、水素ステーションを扱う米ファーストエレメントフューエルなど水素供給に関わる企業に相次いで出資している。