【総合小売業】セブン-イレブン、イトーヨーカ堂など傘下に持つ。
阪神百貨店梅田本店の食品売り場
高島屋など百貨店大手5社が発表した4月の既存店売上高(速報値)は、全社が前年実績を上回った。2021年4月に新型コロナウイルスの感染拡大で店舗の一部を休業していた反動で、各社は売り上げを伸ばした。時計や宝飾品の販売が堅調だったほか、大型連休を見据えた衣料品や雑貨の販売も伸びた。
4月の既存店売上高は、エイチ・ツー・オーリテイリング傘下の阪急阪神百貨店が42.2%増、三越伊勢丹が29.6%増、J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が24.5%増、高島屋が22.6%増、セブン&アイ・ホールディングス傘下のそごう・西武が12.3%増だった。
21年は4月下旬に東京や関西地方で緊急事態宣言が発令された。一部店舗で生活必需品を除く売り場を休業しており、その反動で売り上げが伸びた面がある。コロナ前の19年4月比では大丸松坂屋百貨店が2割減、高島屋が1割減となるなど依然として厳しい状況が続く。