【人材・販促サービス大手】海外展開を加速。M&Aに積極的。
染谷工学部長(中央)は産学連携で人材育成を進める方針を示す(1日、東京大学)
東京大学は1日、ソニーグループやリクルートなど16社・団体と、社会人や他大学の学生らにオンライン学習などを提供すると発表した。テクノロジーなどの分野で、年間20万人の人材育成を目指す。
東大と16社・団体が共同で人材育成の行動宣言をまとめた。東大の染谷隆夫工学部長は会見で「各組織が持つ教育プログラムを融合し、よりよい学びを実現する」と話した。
従来の人材育成は自大学の学生や、自社の社員を対象としたものが中心だが、オンラインなどを活用し、意欲のある外部の人材に教育環境を提供する。とくに社会で活躍する女性の育成に力を入れる。
16社・団体はほかに、鹿島建設、DMG森精機、丸井グループ、三菱電機、荏原、経営共創基盤、NEC、野村証券、関水金属、チームスキル研究所、トイ、トポロジ、サブスク、日本瓦斯。
東大は2022年9月に工学の教育プラットフォーム「メタバース工学部」を開講し、先端テクノロジーを学ぶ女性の育成などを進めている。オンラインで多くの人を教育する環境が整ったのを受け、取り組みを他の分野にも広げる。