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2023年3月22日(水)
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【中堅貿易商社】鶏肉など農畜産物主力。中国との取引に強み。

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桐谷さんが選ぶ「22年のびっくり優待&がっかり優待」

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日経マネー
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2022/12/31 5:00
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左手側は優待を新設したフォーバル、右手のカード類は優待廃止になったペッパーフードやブロードリーフ、東急レクの優待

左手側は優待を新設したフォーバル、右手のカード類は優待廃止になったペッパーフードやブロードリーフ、東急レクの優待

今回は年末恒例の「びっくりした優待株、がっかりした優待株」。2022年の株主優待の変化を、桐谷さんとともに振り返っておこう。

どうも、桐谷です。年末恒例の「優待新設・拡充でびっくりした株、廃止・改悪でがっかりした株」がテーマです。新設・拡充でびっくりした株から紹介します。

■優待新設で、総合利回り10%超

まずは美容室展開のAB&Company。3月に優待新設を発表しました。これが良い優待で、自社オンラインストアで使える優待券が100株以上で8000円分もらえます。ただ同時に発表した四半期決算の内容が悪く、発表翌日はストップ安売り気配に。でも総合利回り10%超でしたから、私は発表翌日に購入。その翌日も株価は下落し、「失敗したかな」と思いましたが、株価は徐々に回復しています。

次は食品卸の太洋物産。9月に100株以上でQUOカード5000円分という優待新設を発表しました。投資額約10万円で、QUOカード5000円分とはびっくりです。無配ですが優待利回りだけで5%超。発表翌日はストップ高買い気配になり、1000株の買い注文を出して100株だけ買えました。

3番目は名古屋銀行。従来は300株1年以上保有で3000円相当のカタログギフトという優待でしたが、100株以上でカタログギフト3000円相当に拡充しました。ただ、当時は総合利回りが私の合格ライン4%に達しておらず、買うのは見合わせていました。しかし増配を発表して総合利回り4%以上になったので、最近購入しました。

情報通信機器販売のフォーバルは配当利回りが高く、私も以前から持っていた銘柄です。ここが8月に100株以上で電子マネー・ポイントなどに交換できるポイント2000円分という優待新設を発表。発表時は配当利回りだけで3%超。その上の優待新設なので、びっくりしました。

内装材の住江織物は1月に優待新設を発表。こちらも発表当時は配当利回りだけで4%超あった上での優待新設。4000円相当のカタログギフトがもらえる200株以上の優待がお薦めです。

■優待廃止の上に株価も大幅下落

ここからは、優待廃止・改悪でがっかりした株を振り返ります。まずは外食のペッパーフードサービス。100株以上で食事券1000円分という優待を廃止すると8月に発表しました。過去に8000円を上回った株価は現在200円ほど。株価は大きく下落した上に優待も廃止。痛手を被りました。

2番目はソフトウエアのブロードリーフ。11月に優待廃止を発表しました。500株以上で電子マネー5000円分という良い優待だったのですが、残念です。

次が建設コンサルティングのFCホールディングス。11月に優待を一旦休止すると発表しました。1000株以上でQUOカード3000円分という優待でした。

東急レクリエーションは、東急の完全子会社になり株式交換で東急株になります。映画が無料で見られなくなり、映画ファンの私にはショックです。

最後に丸井グループ。100株以上で買い物券1000円分などの優待が、9月権利分をもって廃止になりました。

ちなみに私は損切りをしないので、廃止を発表した5銘柄は現在も全て持ち続けています。

(注)データは12月5日時点。同じ内容の優待が年2回ある場合は1回分を掲載。利回りは優待を取得できる最低単元株数で計算。住江織物は200株の優待内容で計算。記載以外の優待がある場合は「~」と表記

(注)データは12月5日時点。同じ内容の優待が年2回ある場合は1回分を掲載。利回りは優待を取得できる最低単元株数で計算。住江織物は200株の優待内容で計算。記載以外の優待がある場合は「~」と表記

■はみ出しコラム「22年は、楽しい1年でした」


2022年、何に驚いたかと言うと、一番はロシアの軍事侵攻です。ワクチン接種が進み、コロナによるダメージが薄れていくかと思っていた中での出来事。株価はいい感じで回復していたのに、軍事侵攻で日経平均株価は一気に2万4000円台まで下落しました。

ただ、この時の下落で、多くの銘柄を安く買うことができました。年初来安値を更新した銘柄を毎日チェックして投資先を探しているのですが、この時には色々と買いました。その後、株式市場は徐々に持ち直し、安く買った銘柄の株価上昇も期待できるようになりました。安値で仕込んだ銘柄の株価が上がっていくのを、期待を込めて楽しく待っている1年だったと言えます。
桐谷広人(きりたに・ひろと)
73歳。元プロ棋士(七段)。1984年の失恋をきっかけに株式投資を始める。現在1000以上の優待銘柄を保有し、その優待品で日々の生活をほぼ賄っている。癒される人柄も人気の理由。

(佐藤由紀子)

[日経マネー2023年2月号の記事を再構成]

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