【自動車電装品】取引先は多数。四輪車向け主力。応用機器も手掛ける。
24日の東京株式市場で自動車電装品製造のミツバ株が一時、前日比18円(5%)安の363円まで下げた。前日に2022年3月期の連結最終損益が従来予想の黒字から一転、赤字になると発表し、嫌気した売りが出た。自動車の生産回復が想定より遅れて売上高が伸び悩び、コスト高も業績を圧迫している。
終値は10円(3%)安の371円だった。
23日、22年3月期の売上高を前期比6%増の2850億円と従来予想から80億円減額し、最終損益を12億円の黒字から30億円の赤字(前期は7億3200万円の黒字)に引き下げた。配当見通しは据え置いた。
新型コロナウイルスの感染再拡大や半導体などの部品の供給不足で自動車の生産回復が遅れ、輸送用機器関連事業が伸び悩んだ。原材料価格や海上運賃の高騰など業績の重荷となる要因も長期化している。
自動車部品関連銘柄は「2月以降の売りが一巡し株価は戻ってきている」(国内証券)。その中でミツバのPBR(株価純資産倍率)は0.4倍台と同業のマブチモーター(0.9倍台)やデンソー(1.5倍台)と比べても低く、割安感を指摘する声もある。「今後の自動車の生産回復についていけるかが株価を左右しそうだ」(国内証券)との指摘もあった。
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